筆者は2020年10月から、米国及び中国株のIPO直後の株に投資をしており、2ヶ月ちょっとが経ちました。
ということで、2020年10~12月ではどんな企業に投資をし、どのような実績となったのか、まとめてみます。
2020年に投資した企業は19社
2020年に投資した企業は19社でした。ひとまずは良さそうな企業に幅広く分散投資するスタイルでやってみています。
下線がついている企業は評価益が10%以上ある（あった）ことを2020年年末までに確認した企業です。
10月に投資した企業
- PLTR:PALANTIR TECHNOLOGIES(パランティア)
- ASAN:ASANA(アサナ)
- ARRY: Array Technologies(アレイ・テクノロジーズ)
- MNSO:MINISO(ミニソ/名創優品)
- MCFE:McAfee(マカフィー)
- MSP:Datto Holding(ダット)
11月に投資した企業
- LU:Lufax-上海陸家嘴国際金融資産交易市場(陸金所)
- ALGM:Allegro MicroSystems(アレグロ マイクロシステムズ)
- YSG:Yatsen Holding(逸仙控股、ヤトセン)
- SHC:Sotera Health(ソテラヘルス)
- MRVI:Maravai LifeSciences Holdings(マラバイ ライフサイエンシズ)
12月に投資した企業
- DASH:DoorDash(ドアダッシュ)
- WISH:ContextLogic(コンテクストロジック)
- OZON:Ozon Holdings(オゾン)
- AI:C3.ai(シースリーエーアイ)
- 京東健康(JDヘルス・インターナショナル)
- UPST:Upstart Holdings(アップスタート)
- YQ:17 Education & Technology Group(一起)
- SEER:Seer(シーア)
株価が2倍以上になった企業はPalantir(パランティア)のみ
株価が2倍以上になった企業はPalantir(パランティア)のみで、筆者が確認した最高値の評価益は201.03%でした。2倍では止まらず3倍の株価となりました。
2020年9月30日、アメリカ・コロラド州Denverに拠点を置くPLTR:Palantir Technologies(パランティアテクノロジーズ)がNYSEに上場しました。データ分析 / 統合 /管理ソフトウェアを扱っている企業です。[…]
なお、この後から徐々に利確しており、元手分は回収済みです。
株価が1.5倍以上になった企業で利確したのは3社
筆者の投資戦略としては、株価が1.5倍くらいになったところで一部利確することにしています。株価が短期間で1.5倍以上になったら、ひとまず成功です。
Allegro MicroSystems(アレグロ マイクロシステムズ)
筆者が確認した、Allegro MicroSystems(アレグロ マイクロシステムズ)の株価の最高値における評価益は55.52%でした。
2020年10月29日、アメリカ・ニューハンプシャー州のManchesterに拠点を置く、ALGM:Allegro MicroSystems(アレグロ マイクロシステムズ)がNASDAQに上場しました。モーションコントロール及びエネルギー[…]
C3.ai(シースリーエーアイ)
筆者が確認した、C3.ai(シースリーエーアイ)の株価の最高値における評価益は76.59%でした。
2020年12月、アメリカ・カリフォルニア州Redwood Cityに拠点を置く、エンタープライズAIソリューションのAI:C3.ai(シースリーエーアイ)がNYSEに上場しました。DooDash、Airbnbと同時期にIPOを果[…]
京東健康(JDヘルス・インターナショナル)
筆者が確認した、京東健康(JDヘルス・インターナショナル)の株価の最高値における評価益は77.27%でした。
2020年12月、中国の北京に拠点を置くオンライン医療プラットフォームの京東健康(JDヘルス・インターナショナル)が香港メインボードに上場しました。IPOでは公開価格比33.9%高の94.50香港ドルで取引が始まりました。その後も[…]
株価が10~40%ほど上昇した企業は6社
筆者の投資戦略としては、株価が1.5倍くらいになったところで一部利確することにしてはいるのですが、様子を見て株価が1.3倍くらいになった時に利確することもあります。
1.5倍にこだわりすぎると、利確できないまま株価が下落することもよくあるからです。
ASANA(アサナ)
筆者が確認した、ASANA(アサナ)の株価の最高値における評価益は28.81%でした。
2020年9月30日、アメリカ・カリフォルニア州San Franciscoに拠点を置くワークマネジメントツールのASAN:ASANA(アサナ)がNYSEに上場しました。[afTag id=1256]ASANA(アサナ)はワ[…]
MINISO(ミニソ/名創優品)
筆者が確認した、MINISO(ミニソ/名創優品)の株価の最高値における評価益は36.07%でした。
2020年10月15日、中国・広州に拠点を置くMINISO Group Holding(ミニソ / 名創優品 )がNYSEに上場しました。ディスカウントストアMiniso等を展開している企業です。同社はニューヨークでの新規株式公開[…]
Lufax-上海陸家嘴国際金融資産交易市場(陸金所)
筆者が確認した、Lufax-上海陸家嘴国際金融資産交易市場(陸金所)の株価の最高値における評価益は27.37%でした。
2020年10月30日、中国・上海に拠点を置くフィンテックのLU:Lufaxこと、上海陸家嘴国際金融資産交易市場(陸金所)がNYSEに上場しました。中国企業によるアメリカ市場でのIPOとしては今年最大級となりました。他の中国企業だ[…]
Upstart Holdings(アップスタート)
筆者が確認した、Upstart Holdings(アップスタート)の株価の最高値における評価益は25.2%でした。
2020年12月、アメリカ・カリフォルニア州San Carlosに拠点を置くUPST:Upstart Holdings(アップスタート)がNASDAQに上場しました。上場直後から30%以上の株価上昇を見せました。[afTa[…]
Array Technologies(アレイ・テクノロジーズ)
筆者が確認した、Array Technologies(アレイ・テクノロジーズ)の株価の最高値における評価益は20.14%でした。
2020年10月、アメリカ・ニューメキシコ州Albuquerque(アルバカーキ)に本拠を置く、ARRY:Array Technologies(アレイ・テクノロジーズ)がNASDAQに上場しました。同社は4,750万株を1株あたり[…]
Sotera Health(ソテラヘルス)
筆者が確認した、Sotera Health(ソテラヘルス)の株価の最高値における評価益は10.21%でした。
2020年11月、アメリカ・オハイオ州Broadview Heightsに拠点を置くSotera Health(ソテラヘルス)がNASDAQに上場しました。[afTag id=1256]Sotera Health(ソテラヘ[…]
IPO後から株価が低迷している企業と筆者の投資の反省点
上記で揚げた企業以外はまだIPO後から株価が低迷していて、投資が成功していない企業です。2021年以降、気長に値上がりを待ちます。
ここでは、「ここにはこのタイミングで投資しなきゃ良かったな」と思った企業と、その理由を備忘録としていくつか書いておきます。同じ失敗をしないことが大事ですね。
McAfee(マカフィー)
McAfee(マカフィー)はIPOで調達する資金の使い道として下記のこと等を挙げていました。
- セカンドリーンタームローンに関する負債を返済するために5億2500万ドル
- IPOに関連して終了する管理サービス契約の終了時に、スポンサー及びインテルの特定の関連会社に支払うために2,200万ドル
こういったネガティブな用途を挙げている企業には、そのタイミングで投資すべきではありませんでした。投資するにしても、IPO後にしばらく様子を見た方が良かったです。
2020年10月22日、アメリカ・カリフォルニア州Santa Claraに拠点を置くMCFE:McAfee(マカフィー)が、NASDAQに上場しました。セキュリティソフトウェアの大手企業です。[afTag id=1256][…]
Yatsen Holding(逸仙控股、ヤトセン)
Yatsen Holding(逸仙控股、ヤトセン)はセコイア等有力VCが投資していることや、中国の美容市場の伸びに期待して投資しましたが、株価はずっと低迷気味です。
理由は詳しく調べていないのでわかりませんが、ポテンシャルはあると思うので、今後に期待です。
2020年11月、中国・広東州広州に拠点を置くYSG:Yatsen Holding(逸仙控股、ヤッセン ホールディング)がNYSEに上場しました。中国コスメブランド「Perfect Diary（完美日記）」等を展開しています。[a[…]
DoorDash(ドアダッシュ)
DoorDash(ドアダッシュ)には加熱していたIPO市場に踊らされてつい投資してしまったので反省です。コロナの影響はしばらく続きそうなので、デリバリー需要は高いままかと思っていたのですが、DoorDash(ドアダッシュ)の株価は低迷気味です。
やはり、規模感くらいしか強豪との差別化要素がないからかもしれません。
（追記：そもそも利益率の低いビジネスモデルであること、コロナ後はより競合サービスとの競争が熾烈になると予想されることから、2021年1月に損切りしました。IPO時の盛り上がりに流されて投資してしまったのは反省です。）
2020年、アメリカ・カリフォルニア州San Franciscoに拠点を置くデリバリーサービスの元ユニコーン企業DoorDash(ドアダッシュ)がNYSEに上場しました。初値は公開価格の102ドルを約80％上回る182ドルで、終値[…]
なお、一番IPOが加熱していると思われ、投資を見送ったAirbnb(エアビーアンドビー)の株価は、IPO後に一度落ち込んだものの、V字の上昇を見せました。
2020年12月、アメリカ・カリフォルニア州San Franciscoに拠点を置く民泊・スペースのマーケットプレイスの元ユニコーン企業であるABNB:Airbnb(エアビーアンドビー)がNASDAQに上場しました。公募売り出し価格[…]
ContextLogic(コンテクストロジック)
Wishは世界一ダウンロードされたショッピングアプリとのことでWishを運営するContextLogic(コンテクストロジック)にも投資したのですが、株価は低迷どころか下降トレンドに入ってしまいました。
そもそもWishは粗悪品を売るマーケットプレイスのようなビジネスモデルであり、好きになれません。そういった自分が好きにもなれないような事業に投資するのは誤りでした。
2020年12月、アメリカ・カリフォルニア州San Franciscoに拠点を置く、WISH:ContextLogic(コンテクストロジック)がNASDAQに上場しました。大衆向け通販サイトWish(ウィッシュ)を運営する企業です。[…]
終わりに
2020年の投資実績は、19社中10社の株価が10%以上上昇したということで、初めてにしてはまあまあなパフォーマンスかと思います。IPO市場の盛り上がりが追い風だったことは間違いありませんが。
2021年は、今回得た教訓を活かし、さらに精度と利益率の高い投資活動を目指します。
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